青木鶴子
あおき つるこ(1889-1961)
登場回数:1作
青木 鶴子(あおき つるこ、1889年〈明治22年〉11月24日 - 1961年〈昭和36年〉10月18日)は、日本の女優である。本名は早川 ツル(旧姓名は小原 ツル、次いで川上 ツル)。日本人で最初の国際映画女優であり、ツル・青木(Tsuru Aoki)という芸名で、サイレント映画時代の1910年代から1920年代前半のハリウッドでスター女優のひとりとして活躍した。伯父は俳優の川上音二郎、夫は鶴子と同時代にハリウッドのスターとして活躍した早川雪洲である。 幼少期に川上音二郎と貞奴夫妻の養子となり、2人の一座の子役としてアメリカ巡業に同行したあと、サンフランシスコ在住の画家の青木年雄の養女となって育てられた。1913年にハリウッドで映画女優となり、『神々の怒り』(1914年)などのトーマス・H・インス製作の日本が題材の映画に主演し、1914年にそれらの共演者だった早川雪洲と結婚した。その後はトップスターとなった雪洲を仕事面でも家庭面でも支える側に回り、雪洲の主演作品での共演が多くなった。1910年代後半に夫妻はハリウッドの大邸宅で豪華な生活を送るなど、一挙手一投足が注目されるハリウッドのスター夫婦となった。1920年代に家庭に専心するため女優を引退し、その後は雪洲が愛人との間に産んだ3人の子供を引き取って育てた。晩年の1960年には『戦場よ永遠に』で映画女優に復帰したが、その翌年に71歳で亡くなった。