第01話 太陽の子 | 秀吉 |

天文22年夏、主人の金を盗まれてさすらう身となった日吉（秀吉）は、仕官の道を求めて流浪する明智秀光と出会った。折しも織田信長と斎藤道三が正徳寺で会見する模様を望む機会を得た日吉は、鉄砲の威力を示して堂々たる信長の武将ぶりに、大いに驚き感服する。そんな中、木曽川流域に勢力を張る豪族の頭領、蜂須賀小六に気に入られ、信長の側室吉乃の屋敷に連れられ、信長の長男・奇妙丸や前田犬千代たちに「猿！」とからかわれながらも、信長の深く大きな度量に触れる機会を増やしていった。