第21話 大評定 | 元禄繚乱 |

元禄14（1701）年3月19日夜、内匠頭切腹の報が赤穂にもたらされるが、上野介の生死はいまだ判明しない。内蔵助は大野九郎兵衛とともに、藩の内外に出回っている藩札を銀貨に取り替える準備にかかる。綱吉はこの機会に芸州浅野本家42万石を取りつぶしてしまおうとたくらむ。柳沢は浅野の家臣が騒動を起こせば浅野本家をつぶす名目が立つと進言。さっそく柳沢は隠密の猿橋を赤穂に放ち、上野介が生きていると吹聴させる。