第30話 辞世の句 | 元禄繚乱 |

大石内蔵助の命を受けて、神崎与五郎は萱野三平の様子を見に行く。三平は、本懐を遂げたときにそなえて辞世の句を作ろうと神崎に持ちかける。神崎はいい句が作れないと深刻に思い悩む三平をいぶかしく思う。三平の父、七郎左衛門と兄の重通は、三平に仇討ちの盟約から離れるよう迫る。山科に帰った神崎は、三平は元気にしていたと内蔵助に報告。江戸では堀部安兵衛たちが、高田郡兵衛の脱落をどう報告したらよいか悩んでいた。