第04話 黄金兄弟 | 秀吉 |

清洲城の崩れた石垣を3日で修復すると大言したものの、秀吉には工事を急がせるための資金がなかった。思案しながら家に帰る途中、旅の男と茶碗を競りあっている小竹に出会う。旅の男に関心をもつ小竹に、秀吉は普請の手助けを頼む。仕事にかける情熱と真剣さに打たれたおねは大事な祝言の祝い金を夫に提供。小竹も兄に協力し、頭領と職人を料亭に招き、早く工事を終えた組には報奨金をはずむといい、工事への意欲を高めることに成功する。この「競争の心理」の導入にて、秀吉は「三日普請」を見事にやり遂げた。また、母・なかは、秀吉の夢が実現していくことを予感し、小竹にその支えになってくれと頼む。