源義高
みなもと の よしたか(1173-1184)
登場回数:3作
源 義高(みなもと の よしたか)は、平安時代末期の河内源氏の流れを汲む信濃源氏の武将。清水冠者(志水冠者)と号す。木曾義高とも。源義仲の嫡男。母は『尊卑分脈』では今井兼平の娘としているが、兼平は義仲と同年代の乳母子なので、義高の母は兼平の妹(中原兼遠の娘)と推定されている。 諱(実名)は文献によって異なり「義高」は『吾妻鏡』の記述によるものである。延慶本『平家物語』や『尊卑分脈』では「義基」、長門本『平家物語』では「義隆(または義守)」、覚一本『平家物語』では「義重」、『曽我物語』では「義衡」となっており、『源平盛衰記』では「清水冠者」とのみ記され諱は記されていない。義高についての諸書の記述は説話的な題材や虚構も交えられていることもあり信憑性に乏しい。他の史料との整合性や比較批評が必要である。